世界の果ての赤き丘

二次小説、日々の地球人観察記などを書いています。
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赤い丘より新たな世界へ 13

月明かりに照らされた桜通りをまき絵は歩いていた。
周りには誰もおらず、風の音だけがザワザワと響いていた。
ふと視線を感じて、きょろきょろと辺りを見回す。

「だ、誰もいないよね・・・・・・」

この桜通りは夜になると人気がまったくなく、1人で歩くのは少々怖い。
おどおどしながらもまき絵は、寮に向かって歩き出した。
そして・・・・・・






赤い丘より新たな世界へ13






 
午前5時30分
今日もいつも通りに目を覚ます。
寝ているネギ君の横を音を立てないように歩き部屋を出た。
洗面所で顔を洗い寝癖を整える。
先日買い溜めしておいた食材で、今日の朝食は和食を作ることにする。
米を磨いで炊飯器にセット。冷蔵庫から鮭の切り身を取り出して軽く塩を振って下味をつける。
味噌汁のだし取りまでをする。
後は皆が起きてから用意が出来るので、鍛錬をする事にした。

まだ薄暗く寒い空の下、庭に出て目を瞑り軽く瞑想をする。
少しずつ周りの雑音を消していき、自分の世界に埋没していく。
数分後ゆっくりと瞑想から目を覚ます。
そして俺は慣れ親しんだ呪文をつむぐ。

「――――投影、開始(トレース・オン)」

手に馴染んだ干将・莫耶を投影するといつもと同じように仮想の敵と模擬戦をする。
ヒュンヒュンと音を立て、舞うように少しも動きを止めずむしろ加速していく感じで剣を振る。
滑らかな動きで、少しも停滞しないように隙が出来ないように。
相手の切り上げを身を翻して避け、相手の突きを干将でそらし、莫耶で切りつける。
時間を忘れ鍛錬を続ける。

その時、パキッと何かが折れる音がした。

「誰だ?」

ぱっ、と後ろを振り向くと驚いた表情の神楽坂がいた。

「すっすいません。あっあの私・・・・・・」

「何だ神楽坂か。いや、こっちも驚かせてしまったな。すまない」

長年戦場で過ごしていると背後の音には敏感になってしまい、驚かせたようだ。
それに、ここは女子寮の敷地内。神楽坂が来てもおかしくはない。

「どうしたんだ。今日もバイトか?」

「いえ、今日のバイトは終わりました。あの、それ本物ですか」

神楽坂の視線をたどると鍛錬用に造りだした干将・莫耶に行き当たる。
普通の人なら日常では美術館とかでしかほとんど目にしない剣。
それを手に持って振り回していたら、普通の一般人は怪しむ。

「ああ、これか。刃はつぶしてあるよ。俺はあんまり魔術、いや魔法は使えないからね。体を鍛えてるんだ」

「そうなんですか。何かを振る音が聞こえたから、つい覗いちゃった」

「あんまり見せるもんじゃないけどな」

そう言って視線を逸らす。誰かを守るため鍛錬であり、同時に誰かを傷つける鍛錬。
それを誰かにを見られるのは、少々気が引ける。

「どうしてですか?」

「いや、こんなの見てても面白くないだろ?」

「いえ! 凄かったです。なんか舞ってるようで、かっこよかったですよ」

「そ、そうか?そう言ってもらえるとなんかうれしいな」

6年間も鍛錬しているが、そんなことを言われたのは初めてだったので照れてしまう。
頬をぽりぽりかきながら思いついた。

「そうだ。神楽坂は朝ご飯まだ食べていないだろ。よかったらうちで食べていかないか」

「いえ!木乃香がうちで準備してくれるんで・・・・・・」

「だったら近衛も一緒に連れてきていいぞ。びっくりさせてしまったお侘びだ」

「そうですか。じゃ木乃香を呼んできますね」

「7時半ぐらいに来てくれればいいから」

そう言って神楽坂と別れる。


家に戻ると最初にシャワー浴びて汗を流す。
シャワーから上がるとすぐに着替えて朝食の準備を始めることにする。
2人分増えたので鮭の切り身を2つ増やし塩をかけて他のと一緒に焼く。
次に卵を溶いてそれにだしと少量の塩と砂糖を入れて玉子焼きを作る。玉子焼きは甘めである。
後は味噌汁や漬物、ほうれん草のおひたしを作り朝食の完成である。
ちょうど完成した所にネギ君が起きてきた。

「おはようございます」

「おはようネギ君。朝食は出来てるから」

「ありがとうございますね。顔を洗ってきます」

「あっネギ君。今日は神楽坂と近衛が来るから」

「えっ。どうしてですか?」

「ちょっと朝にいろいろあってね」

「そうですか。僕は構わないですよ」

そう言ってネギ君は洗面所に顔を洗いに行った。


その後、遠坂を起こしに部屋へ向かった。ノックをし、返事がないことを確認して部屋に入った。

「遠坂~朝だぞ~」

遠坂の部屋は散らかっていた。と言うより昔みたいな部屋になっていた。工房とまではいかないが、何かの研究をしているのか、部屋の中にはフラスコなどの実験器具などが置いてあった。
春休み中は、ほとんど部屋に篭って色々と研究していたみたいだった。
本が出しっぱなしで床に積み上げられているなかを、足元に気をつけながらベッドに近づく。
ふと、机の上を見ると、いくつかの宝石と注射器が置いてあった。宝石に魔力を込めていたのだろう。

「遠坂、起きろ。今日から学校だぞ」

ゆさゆさと遠坂の体を揺さぶる。

「う、う~ん。・・・・・・もうちょっとだけ」

もぞもぞと布団の中に深く潜り込んでいく
昨日血を抜いたからだろう。いつもより低血圧みたいだ。

「ダメだ。早くしないと今日は神楽坂たちが来るぞ?」

「・・・・・・分かった。すぐに行く」

微妙な返事を聞いた俺は最後に、二度寝するなよと行って部屋を出た。






「お邪魔しま~す」

「お邪魔します」

時間通りに神楽坂と近衛がやってきた。二人とも制服である。今日から新学期なのだ。

「おはよう。神楽坂、近衛」

「おはよう!衛宮先生」

「おはようさん。衛宮先生なんかエプロンが似合うな~」

「そうか~。まぁ長いこと着てるからかな」

主夫歴が長い俺に着こなせないエプロンはない!でもフリフリエプロンはかんべんな。

と、そこへお客が来ていたので、しっかりと猫被ってキリッと制服に身を包んだ遠坂が現れた。

「二人ともおはよう」

「おはよう遠坂さん」

「おはようさん」

女の子3人が話しているその間に、俺は朝食をテーブルの上に並べる。
リビングから遠坂たちの声が聞こえてくる。

「でも本当に遠坂さんが衛宮先生と同居してるなんて思わなかったわ。遠坂さんほんとに何もされてない?」

「それはどう言う意味だ神楽坂!」

突然、神楽坂が爆弾発言を言う。

「実は毎晩、士郎は狼に・・・・・・」

「遠坂!」

それに遠坂が悪乗りをした。

「キャーーー。やっぱりロリコン教師だったんだ。木乃香近づいちゃだめよ!」

ささっと俺から神楽坂が近衛を引き離す。
ネギ君も引いている。て言うか、君、意味分かってるの?

ロリコンその言葉に俺の心が割れる。(だって硝子だもん!)
《―――――体はロリコンで出来ている》
《―――――血潮はプ二で、心は萌》
《―――――幾たびの批判の視線を越えて不敗。ただ一度の敗走も無く、ただ一度の挫折もない》
《―――――ロリマスターはここに一人。萌えの丘で同人誌を書く》
《―――――ならば、わが生涯にアダルトは不要らず》
《―――――この体は、無限のロリで出来ていた》


はっ! 何だ今の電波。突然頭の中に謎の文が閃く。やばい、これはやばいカット、カット。
一人であたふたしていると遠坂が言った。

「士郎~早く食べないとなくなるわよ」

気がつけば、いつの間にか俺の周りには誰もおらず、皆は食卓に着いて朝食を食べていた。







「「「「3年!A組!!ネギ先生ーっ!」」」」

今日から新学期が始まった。クラスのメンバーは変わらず、ネギ君が正式な先生になったことが変わったと言えよう。
ちなみに俺は形だけの副担任と新しく用務員の仕事をする事になった。
副担任としての仕事は、書類などの事務的な仕事を主としてネギ君のサポート。
用務員の仕事は、備品の修理などである。この用務員の話は、俺と学園長が話し合いネギ君の自立を託すための処置と言うことになったのだ。

「えと・・・・・・改めまして。3年A組担任になりました。ネギ・スプリングフィールドです。
 これから来年の3月までの1年間よろしくお願いします」

ネギ君の自己紹介が終わる。次は俺だ。

「あ~、3年A組副担任になった衛宮士郎だ。
 と言ってもネギ君が正式な先生になったと言うことで、俺はこれからは授業には参加しない。
 HRとかネギ君が授業できない場合は参加するがな。
 だからネギ君を困らせるようなことはしないように。
 それと普段は用務員の仕事してるから、備品が壊れたりしたら言いなさい。
 と言うわけで1年間よろしくな!」


「「「「はーい!よろしくお願いします!」」」」

みんなニコニコと嬉しそうに笑っている。特に雪広とか雪広とか・・・・・・。余程ネギ君が担任なのがうれしいのだろう。
教室を見回すとみんな元気に全員そろっていた。遠坂は前の席の綾瀬夕映と何か話している。
その時、鋭い視線を感じそちらを見た。出席番号26番のエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだ。
こちらじっと見ている。
視線に気づいたのかネギ君もエヴァンジェリンの方を見ていた。

「なぁネギ君。あの子どこかで見たことないかい?」

「さぁ分かりません。でもなんかこっち見てますよ」

高畑先生から貰った名簿に困った時は相談しろと書かれていたが、あったことがなかった気がするし会ったような気もする。
だが、2年生の時は授業には出ていなかったような。

とそこへ、ガラリと戸を開けて源しずな先生が来た。

「ネギ先生。今日は身体測定ですよ。3-Aのみんなもすぐに準備してね」

「あっそうでした。で、では皆さん身体測定ですので・・・・・・えと、あのっ、今すぐ脱いで準備してください!」

し~ん

何気にネギ君の爆弾発言炸裂。ネギLOVE雪広など恍惚とした表情でぽわわ~んとなっている。
ちなみに俺はすでに教室を出て廊下に退去している。

「あ、え、え~と」

「「「「ネギ君のエッチ~!」」」」

なぜか大喜びの生徒達。

「うわ~ん。ごめんなさい」

顔を真っ赤にさせてネギ君が廊下に飛び出してきた。





身体測定が終わるまでネギ君と廊下で待つ。
窓の外から見える景色がきれいだ。天気も良いし雲ひとつない青空が広がっている。

「士郎さんは用務員の仕事て何が出来るんですか?」

「う~ん、そうだな大抵の電化製品は修理できるかな。
 もちろん専門じゃないから難しいことまでは出来ないけど。
 それに壁の補修とか机の修理とか窓ガラスの交換とか」

「なんかえらく具体的ですね」

「大人になると、いやでも覚えなくていけなくなったんだよ」

実際は遠坂とルヴィアが破壊した物の修理や教室の補修などで腕を上げたのだが。

「大人って大変ですね」

「大変なんだよ」

とそこへ

「大変や!大変や!」

と叫びながら和泉亜子が走ってきた。よっぽど急いできたのだろう。息が乱れている。
と足がもつれたのか倒れそうになる。

「おっとあぶない」

すかさず俺は和泉を抱きとめた。

「あ、あ、あ、ごっごめんなさい」

ぱっ俺から離れた。余程急いでいたのか顔が真っ赤だ。顔を俯かせてモジモジとしだした。頭振ったり顔が青くなったりまた赤くなったり。
感じの何が大変なのか聞くために声をかけた。

「で、何が大変なんだ?」

「そ、そうだ!ネギ先生!まき絵が・・・・・・まき絵が倒れた!」

「「何!? まき絵がどうしたの!」」

廊下の騒ぎが聞こえたのか、教室の窓とドアが開いてみんなが顔を出した。

「うわわわわわわ!?」

驚くネギ君。目の前に広がるのは色彩鮮やかな下着の群れ。
おいおい中学生がそんな下着はくなよと思うぐらい派手な下着を着けた生徒もいた。
ふと、遠坂と目が合った。ちなみに下着の色は大人の黒。

「よ、よう」

「何か言う事は?」

にっこりと悪魔の笑みを浮かべてこっちに指を向けた。周りの生徒も遠坂の周りから一歩引く。

「・・・・・・不可抗力だよね?」

「死ね」

超強力ガンドを受けて吹き飛び廊下の壁に叩きつけられる。唖然とする生徒達。ネギ君顔真っ青。明日菜はシューズ投擲体勢で硬直。
薄れ行く意識の中で思ったことは、「一般人の目の前で魔術使うなよ」だった。






さて始まりました吸血鬼編!カモ君出ませんでしたね。ごめんなさい。
吸血鬼編は大体5,6話構成で行こうと思います。次回をお楽しみに!


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[ 2013年10月16日 14:58 ] カテゴリ:赤い丘より新たな世界へ | TB(0) | CM(0)
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地球外生命体タモちゃん

Author:地球外生命体タモちゃん
惑星タモタモから来た調査員

趣味 読書、昼寝、料理
好食 梅干おにぎり
嫌食 刺身(生もの全般)

マッタリ、モッタリ生きていますので(^ー^)ノ ヨロシク  

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